「家庭教育」の隘路
- 作者: 本田由紀
- 出版社/メーカー: 勁草書房
- 発売日: 2008/02/25
- メディア: 単行本
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家庭教育重視へと向かいつつある政策的・社会的関心に対する批判の書。帯には「これ以上、彼女たちを追い詰めるな!」とある。
内容を思い出しやすくするために、以下の部分をメモしておこう。
日本の母親が行う「家庭教育」には、すでに十分に「格差」と「葛藤」が充満しているということである。それゆえ、このような状況下で、いっそうの「家庭教育」の重要性を喧伝し煽りたてるような政策的・社会的動向は、すでにある「格差」と「葛藤」をさらに助長する危険性が大きく、きわめて問題である。(p. 230)