2008-10-07から1日間の記事一覧

バウマンにとっての近代二型

訳者あとがきには、バウマンの思想的立場はモダニストであって、(本文からも読み取れるが)ポストモダンの諸現象に批判的であることは明白、とある。『リキッド・モダニティ』という本書のタイトルにも、古い近代への回帰への期待が込められているという。 …

リキッド・モダニティ: 共同体

共同体論は、液状化する近代のプロセスに対する当然の反応としてあらわれたものだ。液状化のなかで、個人の安定や安全に対する保障は失われていったが、個人的責任の規模はかつてないほど大きくなった。私的自由の追求のために、他者との絆が弱くなることは…